オダックス埼玉さん主催のブルベ「BRM321埼玉300kmアタック愛鷹」に参加し、無事に完走できました。
きよまる
タイトルの通り時間内に完走することができましたが
道中は常に時間がギリギリで体力というよりも精神力との戦いでした。
今回は道中の様子を振り返りながら
- よかったこと
- 次のブルベに向けての課題
- 300km走ったあとに身体がどのようになったか
をまとめていきます。
なお、当日の様子は動画にもしていますので、あわせてご覧ください。
ルート
埼玉県入間市の豊水橋を発着として、道志みち、愛鷹山、沼津、御殿場、伊勢原と経由する300kmのコースです。
走る前はあまり気にしていませんでしたが登りが多い山岳ブルベでした。
道中の様子
集合、ブリーフィング

きよまるは朝7:00スタート。
事前に天気予報を確認したところ朝晩は3℃で日中は18℃と寒暖差が激しく集合時間では約5℃。
- 半袖ジャージ+冬インナー+ウィンドブレイカー
- 冬用パンツ
この装備でしたので寒さには対応できましたが、日中の気温をみて薄着の方もちらほらいて皆さん震えていました。

受付を済ましてブルベカードをゲットです。
このあとブリーフィングを行い出発しました。
道の駅どうしからペースアップ
PC1までの約90kmは基本登り基調なコースです。
普段から飯能の山々を登っているので90kmで1000mUPなら大したことないとたかを括っていましたが、実はやっかいな峠がありました。
- 渋滞峠
- 信号峠
この2つの峠が一番厳しかったです。
スタートの入間から道志みちの入り口までは信号峠にことごとくつかまり、道志みちに入ってからは工事による渋滞峠にハマりました。
主に”待ち”で時間が削れているのでペースアップをすればよかったのですが
速度感がわからず無理せずに走ろうとマイペースで走ってしまいました。
道の駅どうしの辺りでグロスタイムをみると15.3km/h。
PC1クローズでタイムアップの恐怖がよぎります。
PC1の手前には山伏峠があります。
事前に勾配を見る限り険しい峠ではないですが、ヒルクライム中にはグロスタイムは稼げません。
稼げそうなところは山伏峠までのジリジリ上り区間。
山伏峠までは踏み込んでグロスタイムを削らないように走り、結果的にPC1クローズの13分前にレシートを入手できました。
PC1

なんとかPCクローズに間に合い昼食を食べます。
事前の想定では昼ごはんは牛丼、フルーツジュース、おにぎり、焼き鳥の予定でいたが、PC1にギリギリで到着したこともあり食べ物がほとんどありません。
幸い「大盛りのたらこパスタ」が1つだけ残っていたのでこれを食べ、借金が30分ある状態で出発しました。
まずは山中湖を通り籠坂峠へ。
新型コロナウィルスの行動自粛が促されていましたが、山中湖周辺は多くの人の出があり驚きました。
屋外だから大丈夫との判断からでしょうか。
いろいろ心配しつつ山中湖から籠坂峠を越えて愛鷹山に向かいました。
強風に立ち向かいながら景色を堪能

動画からの引用ですが、御殿場の演習場近くの開けた道です。
ここは遮るものが何もないからか風が強く前に進みません。
とはいえ、先日走ったアタック霞ヶ浦の強風に比べれば大したことはありません。

ある意味、強風ブルベを経験していたよかったのかもです。
愛鷹山を越えたら沼津へ。
沼津というと海鮮物と「ライブライブ サンシャイン」の聖地として有名ですが、時間が全く無いので聖地巡礼をする暇もなく、ただただ前に進みます。
沼津の街に入っても強風は収まらず、むしろ風の勢いが増しています。
海沿いの街なので仕方ないですがこの時点でまだ150km。
身体も心も疲れてきていました。
PC2

PC2のファミマにはクローズ30分前に到着。
まったくもって余裕はないですが、この先を考えてしっかり補給をとります。
幸い全身の筋肉も内蔵も元気でしたので、この時にギリギリでも走りきれるかなと変な自信を持っていました。
貯金を使い果たしてPC3に向けて御殿場方面の長い登りに向かいました。
(つぎに沼津に来る時は海産物を食べる余裕を持って走りたい)
ただ長い御殿場までの登り

沼津から御殿場まで勾配が3~7%ほどをダラダラ登ります。
辺りが暗くなり黙々と走りましたが、このとき他の参加者の方と4人ほどの集団になり信号待ちなどで会話をしながら登りました。
いつもは一人で走っているので
一緒に走る人がいるととても心強い
とわかりました。
あのときに一緒に走った皆さんには感謝しています。
PC3

PC3に到着。このとき貯金は40分ほどでだいぶ挽回できました。
ここでも補給をしっかり取りゴールまでの60kmを走ります。
このあとは目立った登りはないので精神的にはかなり楽になりました。
メカトラブルがなければゴールできると確信し前に進みまます。
暗闇の中、無心でペダルを回す

国道246号を中心に東に向かいますが、キューシートを見ると246を外れています。
おそらく交通量やトンネルなどがあり通れないため迂回しているのでしょうが、迂回して入った道が真っ暗!
この暗さは昨年の夏に笹子峠を登った時を思い出します。
ただ明るいライトのおかげで無理なく走れました。
ちなみに使っているのはvolt800。
以前記事にしましたので興味がある方はご覧ください。

ゴール

そしてゴール。
時間はゴールクローズの30分前と余裕はありませんでしたが、身体や自転車の故障もなく無事に帰ってこれました。
ここで嬉しかったのが、ゴールしたときにカフェキキの走行会などでつながった友人たちが待っていてくれたこと。
これは正直に嬉しかった!
久しぶりに人の温かさを感じました。みんなありがとう。
よかったこと
さて、ここからはブルベに向けてしてきた事前準備やブルベ中にうまくいったことをまとめておきます。
体調・生活リズムのコントロール

まずは体調コントロールです。
ブルベ当日の朝は次のようなスケジュールを想定していました。
- 04:00 起床
- 04:30 朝食
- 05:00 ストレッチ・トイレ
- 05:30 出発
- 06:00 集合場所の豊水橋に到着
04:00に起床する生活は普段はしてないです。
そのため3日ほど前から上記のスケジュール通りに行動して身体を慣らしました。
起きることはできると思っていましたが、この時間に朝食をしっかり食べて、トイレまで済ますことが課題と思っていて、当日の朝に食べる想定のモノと量を食べるようにしました。
朝食は「お手製卵焼きゴハン」です。
その結果もありすべて予定通り進めることができました。
自転車装備

前回のブルベでムダな荷物がわかったので軽量化しました。
一見トップチューブバッグが増えているので荷物が多くなかったように見えますが中身はスカスカです。
このなかで一番活躍したのはトップチューブバッグです
ここに補給食入れて走ったおかげで信号待ちなどの短い時間を使って効率よくエネルギー補給ができました。
服装

写真の装備を基準に寒さに応じて重ね着をすることで対応しました。
当日の気温(2℃~18℃)
基本装備
- 頭:ヘルメット(フロント、リアライト付き)
- 頭:サイクルキャップ(メッシュ)
- 手:指ぬきグローブ
- 上:半袖サイクルジャージ(ミクさん)
- 上:冬用防風インナー
- 上:反射ベスト
- 上:カメラ
- 下:冬用サイクルジャージ
- 足:クリートシューズ
- 足:冬用ソックス
寒いときの追加装備
- 手:冬用グローブ(朝晩用)
- 上:カッパ兼ウィンドブレイカー
- 口:フェイスマスク
- 足:シューズカバー
寒い、暑いはなく快適に走れました。
補給食の選定

こちらは試行錯誤中ですがこの組み合わせが良かったです。
- おにぎり×1
- エネルギージェル×2
- 羊羹×1
ちょっと糖分が不足しているので、次は食べやすいどらやきやワッフルなども入れてみようと思います。
キューシートへの情報付加

お試しで下り基調で挽回できそうな区間をキューシートにメモりました。
これがだいぶ精神的な支えになって、あと数キロ行けば下りだ!とがんばることができました。
次回のブルベの時は追加情報として項目の一つとして正式に載せようと思います。
ライド中の筋肉疲労管理

ライド中の姿勢を変えて一箇所の筋肉ばかりつかうのではなく身体を色々な部位を使うように意識しました。
- 腕
- お腹、脇腹
- 背中
- 太もも(裏)
- 太もも(表)
- お尻
このように分散させながら自分の身体の”重心がどこにあるか”を考えながら乗りました。
その効果もあって、膝やふくらはぎの痛みは全くなく走り切れました。
次のブルベに向けての課題

ペース配分
事前にペースについては友人のブルベライダーにアドバイスを頂いていたので大まかに作っていましたが、 序盤で信号峠・渋滞峠とかなりの時間をロスしました。
そのため次のブルベでは
キューシートの区間ごとに時間を明記をしてペースを確認します。
時間に余裕があるのか、遅れているのかをこれで管理していきます。
フロントライトのバッテリー残量の管理
290kmほど走り飯能にある阿須の坂を下っているときに、volt800のライトが消えました。
予備のライトをつけて事なきを得ましたが、もっと暗い峠だと事故になっていたかもしれません。
volt800はライトが切れそうになると電源ボタンが点滅して伝えてくれますが、逆さ吊りをしているのでその合図が見えませんでした。
これからオーバーナイトすることも増えてくるのでバッテリーの残量管理とライトの運用を考えていきます。
ブルベ後の回復スピード

12時間後
- 太もも全体が重い。変な痛みはない
- 肩こり、首コリ
- お尻も痛くない
- 肘の下が筋肉痛
24時間後
- 太ももの筋肉痛やばい。歩くのしんどい
- 肩こりはストレッチしたら少し良くなった
- お尻は痛みなし。体重移動と定期的に股の汗を拭き取ったのが効果あり?
- くしゃみではじめる
48時間後
- 太ももの筋肉痛は残るものの自転車に乗れそう(100kmくらい
- 肩こりは治った
- 唇が乾燥してきた(前回の200kmでもなった)
- くしゃみとまらない(前回の200mでもなった)
72時間後
- 筋肉痛おさまり元気
- 唇の完走も落ち着いた
- くしゃみも落ち着いた
このことから3日ほどあれば完全回復することがわかりました。
まとめと今後のブルベ予定

今回のブルベでは次のことを学びました。
時間外ギリギリでも諦めないで走れば挽回のチャンスはある
300kmを時間内に完走できたことは自分の中で一つの自信になりました。
ただ、過度な自信をもたないよう気をつけて今後も引き続きブルベに挑戦していきます。
自転車は多くのことを教えてくれます。
次回はAJ群馬さん主催の300kmブルベですが、新型コロナウィルス蔓延が始まっているので状況によってはDNSするかと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
これからもブルベへの挑戦はつづきます。